これから赤ちゃんの命名をされるという方や、ビジネスネームを作ろうとお考えの方など、新しく名付けをお考えのあなたへ。
「この漢字使えるの?」
「名前に使えない文字はある?」
と不安になってしまうことがあるかもしれません。
お名前には、使える漢字と使えない漢字が存在します。
また、姓名判断においても、お名前にはあまり相応しくないとされている漢字もあります。
名付けの際には知っておいて損はないと思いますので、これから名付けをされる方は確認してみて下さいね。
役所で受理してもらえない名前やNG漢字は?
赤ちゃんの命名にあたっては、そもそも役所で出生届を受理してもらえないお名前の漢字もあります。
このような漢字は、例えビジネスネームであっても使わない方が良い場合も多くあります。
役所で受理されない名前には下記のようなパターンが挙げられます。
一般常識から著しく外れている名前や漢字
一般常識から著しく外れたお名前や漢字は、役所で受理されないことがあります。
例えば有名な例ですと、平成6年に東京都で男の子に「悪魔」という名前をつけようとした例があり、家庭裁判所の判決により、受理されませんでした。
このように、誰が見てもおかしい、という名前の場合には役所では受理されません。
また名前を使用するのに著しく不便がある場合にも役所では受理されない場合があります。
両親や兄弟姉妹と全く同じ名前
赤ちゃんに名付けをする場合に、両親と同じ漢字を使うことには問題がありませんが、全く同じ名前を付けるのには問題があります。
兄弟姉妹の場合も同様で、同じ文字を1文字使う、ということでしたら問題ありませんが、全く同じ漢字で同じ音の名前にするとなると問題が生じます。
読み方が一緒で、別の漢字を使うという場合であれば受理されます。
人名漢字、常用漢字として登録されていない漢字
漢字は何万種類も存在していますが、実は人名漢字、常用漢字として登録されている漢字は約3000文字です。
人名漢字、常用漢字として登録されている漢字以外は人名には使えないということになります。
以下は、特に間違えやすい、役所で受理されない使えない漢字の例となります。
- 檸檬(レモン)・・「レモン」と読むこの漢字。「檸」も「檬」も人名漢字ではなくお名前には使えません。
食べ物の漢字や名前は、可愛らしいイメージがあるかもしれませんが、レモン以外でも、人名には相応しくないと言えるでしょう。
ただし、「苺」(イチゴ)や林檎(リンゴ)の「檎」、「梨」「蜜柑」などは人名漢字として認められている漢字も多く存在します。 - 薔薇(バラ)・・・薔薇(バラ)は美しく良いイメージがあるかもしれませんが、「薔」の文字も「薇」の文字も人名漢字ではなく、役所では受理されない漢字です。
植物の漢字は人気がありますが、姓名判断において人名にはあまり適さないとされています。
役所では受理される漢字も多く存在しますが、「棗」(なつめ)、「薺」(なずな)「苔」(こけ)「茗」(ちゃ/茗荷(みょうが)の茗)「葱」(ねぎ)「杞」(くこ)などは使えせん。
「柊」(ひいらぎ)は1990年頃から人名漢字として使えるようになりました。
時代の流れとともに使える漢字も変わってきているとも言えるでしょう。 - 珪(けい)・・・使えそうで使えない漢字として、その他に「珪」(けい)、「綵」(さい)、「玻」(は)、などが挙げられます。
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姓名判断において使えない漢字
上記でご紹介したように、そもそも役所で受理されない漢字もありますし、姓名判断で人名には適さないとされている漢字も存在します。
下記では、姓名判断で人名に適さないとされている漢字を紹介します。
姓名判断で人名に使いたくないとされている文字の中には、役所で受理されない漢字と重複する事も多くありますし、中には役所では受理される漢字も含まれています。
下記については、私が行っている姓名判断上での考え方となりますので、絶対に使ってはいけない、ということではありません。
名付けにあたってはご自身で判断頂ければと思いますが、参考にしてみて下さい。
※苗字ではなく下のお名前についてのお話となります。
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争いや戦争に関する文字
争いや戦争に関する文字は、人名には適さないと言えるでしょう。
例えば、「争」「闘」「戦」「暴」「刀」「刃」「隊」「兵」「死」「喧嘩」など。
常識的にあまり使わないと思いますが、気を付けて下さいね。
否定形に使う文字
否定語として使う文字は、あまり縁起も良くないですし、人名には相応しくないとされています。
例えば、「無」「不」「否」「未」などがこの文字に当たります。
「未」はよく使われる文字なので、「えっ、ダメなの!?」と心外に思われてしまった方もいらっしゃるかもしれません。
「未」は「未来」「未定」「未知」「未決済」「未踏」「未開」という風に使いますが、「まだ〜ない」という意味があります。
「未来」なら「まだ来ない」、「未定」なら「まだ定まっていない」、「未決済」なら「まだ決済していない」という意味ですね。
否定語で使う文字ですのであまり良い意味はありません。
人名に使うのはおすすめしません。
動物や生き物を表す文字
動物や人間以外の生物は、人間ではありません。
人間の名前に動物の漢字を使うのは如何なものでしょうか?
「魚」「犬」「牛」「猫」「虫」「狐」「狸」「蛇」「鼠(ネズミ)」「梟(フクロウ)」「鮭(さけ)」「鳥」「羊」「蟋蟀(こおろぎ)」「鰤(ぶり」などなど・・
数え上げたらキリがありません。
上記のような漢字は、常識的に考えて、人名には使いたくないと誰もがわかると思います。
しかし、同じ動物であるにも関わらず、「馬」「竜」「龍」「虎」「寅」などは人名に使われているのを時々見かけます。
かっこいいイメージがあるからでしょうか。
姓名判断では、例え、かっこいいイメージがあるとしても、人間以外の生物の文字は人名にはあまり適さないと考えます。
尊貴すぎる文字
尊貴すぎる文字は人名には使いたくないとされています。
例えば「皇帝」の「皇」や「帝」、「王様」の「王」や「様」、「妃」や「姫」と言った文字、「神」、「苑」など。
最近ではこのような文字を使っている子供も見かけますが、名前負けしてしまうことは勿論、謙虚さがなく思い上がる性格になりやすいとも言われます。
気を付けましょう。
人体や臓器を表す文字
姓名判断では、人体や臓器を表す文字は、人名には適さないと考えます。
例えば、「肺」「肝」「脾」「膵」「心」は五臓と言われ、「臓」という文字を付けると臓器となります。
「心」は名前に使われている事も多く見かけますが、宗教者以外は人名には適さないとされます。
勿論、「臓」という文字も使えません。
意外に思われるかもしれませんが、本来「にくづき」=月とは、「身体を表す漢字」に使われるつくりです。
姓名判断では、「月」を使った文字は人名、特にお名前の1文字目にはあまり使いたくないと考えます。
例えば、「月」「朋」「萌」などもあまりおすすめができない文字となります。
鉱物や金属を表す文字
鉱物や金属は、冷たくて硬いイメージがあると思います。
お名前とは、命そのものを表すものだと言われます。
姓名判断では、人間の命に冷たい鉱物の名前をつけるのは、あまり良くないと考えます。
例えば、「宝石」の「宝」や「石」、「鈴」、「鉄鋼」の「鉄」や「鋼」、「金」「銀」「銅」などです。
絶対に使ってはいけない、ということではありませんが、例えば「鋼」(こう)くん、とか「鉄」(てつ)くん、のように1文字だけで漢字を使うのは特に避けたいです。
植物や食べ物を表す文字
植物や食べ物を表す文字は、女の子には特に人気がありますよね。
綺麗なイメージや可愛いイメージがあるので、憧れる方も多いかもしれません。
植物や食べ物の文字は、絶対に使ってはいけない、ということではありませんが、はかなさが出やすいので1文字名前やお名前の1文字目に使うのはあまりおすすめしません。
例えば「苺」(イチゴ)ちゃん、とか「桃」(もも)ちゃん、「花」(はな)ちゃん、「桜」ちゃんと言ったお名前です。
気候や天体、自然現象の文字
気候や天体、自然現象を表す文字は、不安定さが出るためお名前には適さないと考えられています。
例えば「雨」「霧」「雪」「霜」「霞」「雷」「地震」「火」「水」「滝」「虹」「天」「空」「宇宙」「風」「嵐」「曇」「雲」などなど。
自然現象や天体、気候などは移りゆくもので変化が激しいものです。
姓名判断では、人名に使うと変化の激しさや不安定さが人生にも出やすいと考えられています。
まとめ
以上、今回は「「人名に使わない方が良い漢字」「あまり使いたくない漢字」の一部をご紹介しました。
姓名判断で使いたくないとされている漢字は、常識的に考えて人名には使わないことが多いものがほとんどだと思いますが、中には、
「えっ、使えないの?!」
とびっくりされた文字もあったかもしれません。
絶対に使えないという訳ではありませんが、参考にしてみて下さい。
最近では、「イメージがかっこいい」「音の響きが可愛らしい」などイメージや音の響きが重視され、本来漢字が持っている意味や古くからの常識が無視されることが多くなっているように思います。
時代の流れとともに常識が変わってくるということはあると思いますが、漢字1つ1つには意味やパワーがあります。
ビジネスネームを作る場合にも、イメージ重視で名付けをすると、とんでもなく運の悪い名前になってしまう事もあります。
名付けにあたっては慎重に使う漢字を選びましょう。
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